アスベストについて

アスベストを含む建材の解体時に必要な手続き

アスベストを含む建材の解体作業には、法律に基づく厳格な手続きが必要です。

以下に、主な手続きと注意点をまとめました。

1. 事前調査の実施

  • 解体工事を行う前に、アスベストの使用の有無を確認するための事前調査が義務付けられています。この調査は、有資格者によって実施されます。

2. 調査結果の報告

  • 事前調査の結果は、都道府県または大防法政令市に報告する必要があります。報告は「石綿事前調査結果報告システム」を通じて行います。

3. 近隣住民への告知

  • 解体作業を開始する前に、近隣住民に対して作業内容やアスベストの取り扱いについての告知を行います。これには、事前調査の結果や施工業者の情報を含めます。

4. 届出の提出

  • 解体作業の14日前までに、以下の届出を提出します:
    • 特定粉じん排出等作業実施届出書: 大気汚染防止法に基づく届出
    • 石綿飛散防止方法等計画届出書: 環境確保条例に基づく届出(必要に応じて)

5. アスベスト除去作業

  • アスベストを含む建材の除去作業は、専門の業者によって行われます。除去作業は、アスベストが飛散しないように厳重に管理され、飛散防止剤の使用や密封養生をおこないます。

6. 廃棄物の処理

  • 除去したアスベスト含有建材は、「特別管理産業廃棄物」として厳格に管理され、適切な処理をおこないます。一般的な産業廃棄物とは異なる規則に従って運搬・処分します。

7. 法令遵守の確認

  • 解体工事に関わるすべての作業は、労働安全衛生法や廃棄物処理法などの関連法令を遵守します。これにより、作業者や周囲の人々の安全が確保されます。

これらの手続きを適切に行うことで、アスベストによる健康リスクを最小限に抑え、安全な解体作業を実施することができます。

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